COME ON! ROCKIN' ROAD 4月マンスリーゲスト/竹内まりや(2017年4月23日放送分) [ラジオ]
この回を聴き始めた時、え?最初の部分、先週の繰り返し?
って思ったら、やっぱり重複してました。。。
これってテレビのバラエティ番組とかのCM明けと同じじゃん!
ラジオも同じことしちゃうの???ってちょっと興ざめして
しまいましたが、気を取り直して、行ってみましょう!
---------------------------------------------------------------------------------
マッチ(以下 マ): 例えばその、ま、遊園地はいかないだろうけど、ドライブとか?
まりや(以下 ま): ドライブはよくしました。
マ: あー、しました?
ま: しました。湘南とか。
マ: 達郎さん運転で?
ま: そうそう。
マ: 達郎さん運転?
ま: そうそうそう、付き合いだしたきっかけがドライブだったからね。
マ: あっ、そうですかー。
ま: あの、アンルイスさんのレコーディングが終わった後に、これ私、
公で言ってるから あれなんですけど、レコーディングが
終わった後に、彼の多重コーラスを入れてもらって、それが徹夜で
一晩かかったんですよ。
その、リンダ、っていう曲だったんですけど。
マ: はいはい。有名な曲ですね。
ま: 彼の多重コーラス以外ではこの楽曲は成り立たないな、という感じがして、
ま、彼にオファーしたらやってきてくれて、それを一晩かけてアカペラ、
じゃなくてコーラス多重で入れてくれて、それでもう明け方だったんで、
「わー、お疲れ様。ホントありがとうございました。」
って言ったら
「僕、新車買ったんだよ。」
って。
その時、なんかホンダのプレリュードとかの、そういう新車を初めて買ったんだ、
って。
真赤なスポーツカータイプの。
「あー、じゃあ、新車だったら送るよ。」
って言われて、
「じゃあ送ってください。」
って言って。
「でも、この新車、いいから、もうちょっとドライブしたいですね。」
みたいなことを言ってたのが、たぶん付き合うきっかけだったので。
マ: その「リンダ」のコーラスをたのんで、忙しい中達郎さんがやってきてくれて。
ま: やってきてくれたんですよ。
で、アンルイスが頼んだらノーだったのに、私が頼んだらやって来てくれて(笑)
「それどういうこと?」
っていう。アンに突っ込まれましたけど。
いや私、すごく平身低頭にお願いして
「これは本当に達郎さんのコーラスじゃないとダメなんです。」
って言って。
(ここまでの部分は前回4月16日放送分との重複です)
マ: で、忙しいのに来てくれた。
で、チョロチョロ、ってやって帰るんじゃなく、きっちりもう朝まで。
ま: やっぱりかかるんですよね、時間がね、あれね。
マ: かかりそうですもんね、達郎さんも細か~くやって。
で、忙しいのに朝までやって。
で、それをまりやさんスタジオで見てた。
ま: ずっと見届けて。で、わー、やっぱりもうホント期待通りのができた、
って思って。お疲れ様、って。
マ: これはねー、達郎さん、あのもうね、まりやさんが見てんの、
ずーっと横目で見ながら仕事してたんですよ。
ま: いや、そういう邪心がない人だから好きだったんですよ。
マ: でもまりやさんが帰った途端に、30分後ぐらいに
「もうこんなもんでいんじゃねーか?」
って帰っちゃったりして。そういう人じゃないんですよね?(笑)
ま: ハハハ(笑)いや、あの、どの、誰がどう頼んだから、ではなく、
ちゃんと頼まれたことはちゃんと引き受けて、それが誰であろうと。
それをやり遂げる、その精神性が好きだった。
マ: 責任感、っていうかね。
ま: そう、だって私、一番最初に達郎さんに曲を書いてもらった時に、
「夏の恋人」って曲だったんですけど、「BEGINNING」っていう
アルバムの。で、みなさん書いてくださった作曲家の人たちに、
「あー、ありがとうございます。記念にサインをお願いします。」って
ミーハーだから、サインもらってた(笑)。
で、達郎さんにも、あ、シュガーベイブの時からずっと聴いてて、
「ホントにいい曲ありがとうございました。ちょっと記念にサインを。」
って手帳出したら、すごい怒られて、
「君、何考えてんの?」って言われて。
マ: 達郎さんに?
ま: そうそうそう。だって、それって会ってまだ2回目ぐらい
じゃないですか。
マ: はいはい。
ま: 「何考えてんの?」って言われて、
「あの、君もね、ちゃんと、その、同業者としてね、その、自分が人に
サインしなきゃいけない立場になるんだから、こんな同業者に
サインなんかもらって歩いてんじゃねーよ。」
みたいなことを、すごい説教されたの。
マ: はい。
ま: それで私は、「うわ~!イヤな奴~!」とかって思っちゃって(笑)
マ: ハッハッハッハ!
ま: だってサインぐらいいいじゃん、って思うじゃん!
マ: 確かにね。
ま: そんな、いいじゃないですか、減るもんじゃないし、って
思ったんだけど、でも、家に帰ってよく考えてみたら、そうだよな、と。
私チャラチャラしてるわ、ってちょっと反省しちゃった。
マ: 男としてですね、ひとこと言わせていただいていいですか?
ま: ええ。はい。
マ: そのサインを、手帳出してきて怒った時から、達郎さんは
まりやさんに惚れてましたね。絶対に!
ま: それはマッチ分析なの?
マ: そう!あの時から、「おっ、この子には、俺ちょっとインパクト
与えとかなきゃいけないな」と思って怒ったんですよ。
ま: うそうそ!ホントに怒られたの。
で、ホントにチャラい学生歌手みたいなのやめときな、みたいなこと
言われて。で、私は家に帰ってすごく反省して。
いいことを言ってくれたよな、あの人、って一目置きましたねー。
マ: なんかハマっちゃったんじゃないんですか?達郎マジックに。
ま: どうですかねー(笑)いやでも誰に対してもそういうところがある人だ、
っていうのは、私はそれが好きです。
マ: 僕の「ハイティーンブギ」書いてくれてる時の、達郎さんのその熱心さ、
後からいろいろと聞かされましたけど。
ま: すごかったよ。ホント。あの、ノート1冊分、マッチのことバーッと書いてあって、
こいつはね、こう上がる時のメロディーがどうの、こうの、で、下がる時は
どうなんだ、とか、分析をしきって、それで、一オクターブで歌わせる、とか、
すっごいね、研究してたの、私、横で見てたから。
マ: ありがとうございます。
ま: で、すんごいな、と。で、多分ジャニーズアイドルに書くのは初めてだったので、
プレッシャーもあったと思うんですよ。
マ: で、あの、筒美京平さんに、それまで4作書いていただいて、
「ギンギラギン(にさりげなく)」の後だったんで。
ま: そうだよねー。すごいプレッシャーだったと思う。うん。
「硝子の少年」書いた時もプレッシャーだった、って言ってましたけど、
ミリオンマストだ、って言われて。でもやっぱり初めてのジャニーズで、
マッチだし、けっこう気合入ってたと思う。あのノート、ホント書いてましたから。
タタタタタタタ、だったらいいんだよ、とかね。
マ: そうなんですよね。だからやっぱそういう意味で責任感すごいですよね。
それを横で見てたら惚れちゃいますよね。
ま: だからけっこう分け隔てなく、誰に対しても怒る時は起こるし、
これは正しくない、って思ったら言うし、人に媚を売らない、っていうのが。
で、その媚を売らない、っていう意味では、私はマッチもそういうタイプだと
思ってる。
マ: あー、まあー、そうですかねー。
ま: いや、そうじゃない?だってさー、黒柳(徹子)さんがおっしゃってたのかなぁ、
えっと、美空ひばりさんが、歌番組で、なんかリハを歌い終わった後に、
「あのおばさん、歌うまいね。」って。なんか、本人に言ったんですか?
マ: あのー、周りにいるスタッフに言ったんですね、もちろん。その、おばさん、
だったんで。ご本人のこと僕知ってるんですよ、もちろん。
親からも、おばあちゃんからも聞かされて、すごく偉大な人だ、って
聞かされてるんですけども、あの当時、お忙しい方は、歌の一発目の
音合わせ、って、わりとあの、代わりの人が、仮ボーカルの人が
チェックする。全く仮ボーカルの人にしか見えなかったんです。
ま: あー。
マ: 一人で私服で来てパパッとステージに上がって、いきなり歌い始めたんで、
もう完全に仮ボーカルの人、ホントだったらお付きの人がいっぱいいて。
ま: あーなるほどね。
マ: で、どうぞ、ってやる。でもそうじゃなかった。ポッといってパッと歌って、
泣きながら。
ま: 何の曲だったんだろうね?
マ: えーっとね、「悲しい酒」。
ま: 「悲しい酒」。あー、リハでも泣くんですねー。
マ: リハ、リハ、っていうかリハの前のホントの音合わせですよ。
ま: あー。
マ: そこで、ボロボロ泣きながら歌って。15歳か16歳ぐらいの
僕の目の前で。で、歌い終わりました。シーンとなってる中で、
僕のマネージャーとかスタッフに、
「おい、あのおばさん、めちゃ歌うまいぜ!」
って言う話をしたのが、ちょっと響いちゃった、、、
ま: 響いちゃった(笑)仮ボーカルだと思ってたんだー。
マ: 仮ボーカルだと思ってたんですよ、僕。
ま: それでおばさん、って言っちゃったんだー。
マ: そうなんですよ。そりゃひばりさんだ、ってわかってたら
言えないですよー。
ま: 言えないよね。
マ: カッチンコッチンになっちゃって。
ま: うん、うん。
マ: それでまあ、ちょっと有名になっちゃった話なんですけど。
まあでもそのあとね、、、
ま: でも、伝わったんでしょ?本人に。
マ: 伝わって、ひばりさんに歌が上手い、なんて言うのは失礼で、
もう当たり前のことなんで、ひばりさんとしてみたら、ホントに
久しぶりに言われたらしいんですよ。
ま: あーなるほどねー。
マ: うまい、って。
ま: 嬉しかったと思うわー。ホントに。
マ: 「ホントに久々に上手い、って言われたわ!」って。
ま: しかも本気でそう言ってくれたのが分かったんだと思うよ。うん。
マ: 「楽屋来なさい。」って言われて、で、マネージャーとかみんなに
「僕、楽屋へ呼び出されたんだけど。」って言ったら、もう真っ青ですよ!
ま: 真っ青!(笑)
マ: マネージャーとか。怒られると思って。それで僕は僕でずうずうしいんで
「楽屋行ける!」って思って、おばあちゃんから頼まれたサイン色紙、
それをお腹の中に隠して(笑)
ま: 同じようなことしてんじゃん!(笑)
マ: 隠して、ひばりさんの楽屋に行って、「はいんなさい。」って言われて入って、
もうお付きの人が、あの重箱の、何てーの、お弁当広げて、
「坊や上がってきなさい。」って言われて上がって、そこでみんなで、
こう、ご飯食べて、最後サインしてもらって、それで出てったら、
うちのマネージャーなんてもう真っ青で「どーした!どーした!」って。
「いや、お弁当食べさせてもらって、ついでにサインもらっちゃった。」って。
怒られましたけどね。
ま: そうだよね、その屈託のなさだよね、マッチのね。
なんかこう世渡りをしようとかさー、そういうところがないじゃん。
そういう邪心のなさ、みたいなのが、やっぱり人間の魅力に
なってると思いますよ。だからそれは達郎にも感じるものだし。
マ: 達郎さんはねぇ、僕そうでも絶対おかしくないと思う。
やっぱりなんか自信があるじゃないですか。音楽~!とか。
ま: なるほどー。その自信と、自分がかなわないものに対する、何て言うのかな、
そういう背中合わせな、何ていうの、バランスがすごくとれてると思う。だから、
自分がかなわないものに対して、どうやって自分が持ってるものをこう、
かなわせるか、みたいなこの努力、っていうの、そういうのはすごいですよね。
(♫家に帰ろう (マイ・スイート・ホーム)/竹内まりや)
―終わりー
って思ったら、やっぱり重複してました。。。
これってテレビのバラエティ番組とかのCM明けと同じじゃん!
ラジオも同じことしちゃうの???ってちょっと興ざめして
しまいましたが、気を取り直して、行ってみましょう!
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マッチ(以下 マ): 例えばその、ま、遊園地はいかないだろうけど、ドライブとか?
まりや(以下 ま): ドライブはよくしました。
マ: あー、しました?
ま: しました。湘南とか。
マ: 達郎さん運転で?
ま: そうそう。
マ: 達郎さん運転?
ま: そうそうそう、付き合いだしたきっかけがドライブだったからね。
マ: あっ、そうですかー。
ま: あの、アンルイスさんのレコーディングが終わった後に、これ私、
公で言ってるから あれなんですけど、レコーディングが
終わった後に、彼の多重コーラスを入れてもらって、それが徹夜で
一晩かかったんですよ。
その、リンダ、っていう曲だったんですけど。
マ: はいはい。有名な曲ですね。
ま: 彼の多重コーラス以外ではこの楽曲は成り立たないな、という感じがして、
ま、彼にオファーしたらやってきてくれて、それを一晩かけてアカペラ、
じゃなくてコーラス多重で入れてくれて、それでもう明け方だったんで、
「わー、お疲れ様。ホントありがとうございました。」
って言ったら
「僕、新車買ったんだよ。」
って。
その時、なんかホンダのプレリュードとかの、そういう新車を初めて買ったんだ、
って。
真赤なスポーツカータイプの。
「あー、じゃあ、新車だったら送るよ。」
って言われて、
「じゃあ送ってください。」
って言って。
「でも、この新車、いいから、もうちょっとドライブしたいですね。」
みたいなことを言ってたのが、たぶん付き合うきっかけだったので。
マ: その「リンダ」のコーラスをたのんで、忙しい中達郎さんがやってきてくれて。
ま: やってきてくれたんですよ。
で、アンルイスが頼んだらノーだったのに、私が頼んだらやって来てくれて(笑)
「それどういうこと?」
っていう。アンに突っ込まれましたけど。
いや私、すごく平身低頭にお願いして
「これは本当に達郎さんのコーラスじゃないとダメなんです。」
って言って。
(ここまでの部分は前回4月16日放送分との重複です)
マ: で、忙しいのに来てくれた。
で、チョロチョロ、ってやって帰るんじゃなく、きっちりもう朝まで。
ま: やっぱりかかるんですよね、時間がね、あれね。
マ: かかりそうですもんね、達郎さんも細か~くやって。
で、忙しいのに朝までやって。
で、それをまりやさんスタジオで見てた。
ま: ずっと見届けて。で、わー、やっぱりもうホント期待通りのができた、
って思って。お疲れ様、って。
マ: これはねー、達郎さん、あのもうね、まりやさんが見てんの、
ずーっと横目で見ながら仕事してたんですよ。
ま: いや、そういう邪心がない人だから好きだったんですよ。
マ: でもまりやさんが帰った途端に、30分後ぐらいに
「もうこんなもんでいんじゃねーか?」
って帰っちゃったりして。そういう人じゃないんですよね?(笑)
ま: ハハハ(笑)いや、あの、どの、誰がどう頼んだから、ではなく、
ちゃんと頼まれたことはちゃんと引き受けて、それが誰であろうと。
それをやり遂げる、その精神性が好きだった。
マ: 責任感、っていうかね。
ま: そう、だって私、一番最初に達郎さんに曲を書いてもらった時に、
「夏の恋人」って曲だったんですけど、「BEGINNING」っていう
アルバムの。で、みなさん書いてくださった作曲家の人たちに、
「あー、ありがとうございます。記念にサインをお願いします。」って
ミーハーだから、サインもらってた(笑)。
で、達郎さんにも、あ、シュガーベイブの時からずっと聴いてて、
「ホントにいい曲ありがとうございました。ちょっと記念にサインを。」
って手帳出したら、すごい怒られて、
「君、何考えてんの?」って言われて。
マ: 達郎さんに?
ま: そうそうそう。だって、それって会ってまだ2回目ぐらい
じゃないですか。
マ: はいはい。
ま: 「何考えてんの?」って言われて、
「あの、君もね、ちゃんと、その、同業者としてね、その、自分が人に
サインしなきゃいけない立場になるんだから、こんな同業者に
サインなんかもらって歩いてんじゃねーよ。」
みたいなことを、すごい説教されたの。
マ: はい。
ま: それで私は、「うわ~!イヤな奴~!」とかって思っちゃって(笑)
マ: ハッハッハッハ!
ま: だってサインぐらいいいじゃん、って思うじゃん!
マ: 確かにね。
ま: そんな、いいじゃないですか、減るもんじゃないし、って
思ったんだけど、でも、家に帰ってよく考えてみたら、そうだよな、と。
私チャラチャラしてるわ、ってちょっと反省しちゃった。
マ: 男としてですね、ひとこと言わせていただいていいですか?
ま: ええ。はい。
マ: そのサインを、手帳出してきて怒った時から、達郎さんは
まりやさんに惚れてましたね。絶対に!
ま: それはマッチ分析なの?
マ: そう!あの時から、「おっ、この子には、俺ちょっとインパクト
与えとかなきゃいけないな」と思って怒ったんですよ。
ま: うそうそ!ホントに怒られたの。
で、ホントにチャラい学生歌手みたいなのやめときな、みたいなこと
言われて。で、私は家に帰ってすごく反省して。
いいことを言ってくれたよな、あの人、って一目置きましたねー。
マ: なんかハマっちゃったんじゃないんですか?達郎マジックに。
ま: どうですかねー(笑)いやでも誰に対してもそういうところがある人だ、
っていうのは、私はそれが好きです。
マ: 僕の「ハイティーンブギ」書いてくれてる時の、達郎さんのその熱心さ、
後からいろいろと聞かされましたけど。
ま: すごかったよ。ホント。あの、ノート1冊分、マッチのことバーッと書いてあって、
こいつはね、こう上がる時のメロディーがどうの、こうの、で、下がる時は
どうなんだ、とか、分析をしきって、それで、一オクターブで歌わせる、とか、
すっごいね、研究してたの、私、横で見てたから。
マ: ありがとうございます。
ま: で、すんごいな、と。で、多分ジャニーズアイドルに書くのは初めてだったので、
プレッシャーもあったと思うんですよ。
マ: で、あの、筒美京平さんに、それまで4作書いていただいて、
「ギンギラギン(にさりげなく)」の後だったんで。
ま: そうだよねー。すごいプレッシャーだったと思う。うん。
「硝子の少年」書いた時もプレッシャーだった、って言ってましたけど、
ミリオンマストだ、って言われて。でもやっぱり初めてのジャニーズで、
マッチだし、けっこう気合入ってたと思う。あのノート、ホント書いてましたから。
タタタタタタタ、だったらいいんだよ、とかね。
マ: そうなんですよね。だからやっぱそういう意味で責任感すごいですよね。
それを横で見てたら惚れちゃいますよね。
ま: だからけっこう分け隔てなく、誰に対しても怒る時は起こるし、
これは正しくない、って思ったら言うし、人に媚を売らない、っていうのが。
で、その媚を売らない、っていう意味では、私はマッチもそういうタイプだと
思ってる。
マ: あー、まあー、そうですかねー。
ま: いや、そうじゃない?だってさー、黒柳(徹子)さんがおっしゃってたのかなぁ、
えっと、美空ひばりさんが、歌番組で、なんかリハを歌い終わった後に、
「あのおばさん、歌うまいね。」って。なんか、本人に言ったんですか?
マ: あのー、周りにいるスタッフに言ったんですね、もちろん。その、おばさん、
だったんで。ご本人のこと僕知ってるんですよ、もちろん。
親からも、おばあちゃんからも聞かされて、すごく偉大な人だ、って
聞かされてるんですけども、あの当時、お忙しい方は、歌の一発目の
音合わせ、って、わりとあの、代わりの人が、仮ボーカルの人が
チェックする。全く仮ボーカルの人にしか見えなかったんです。
ま: あー。
マ: 一人で私服で来てパパッとステージに上がって、いきなり歌い始めたんで、
もう完全に仮ボーカルの人、ホントだったらお付きの人がいっぱいいて。
ま: あーなるほどね。
マ: で、どうぞ、ってやる。でもそうじゃなかった。ポッといってパッと歌って、
泣きながら。
ま: 何の曲だったんだろうね?
マ: えーっとね、「悲しい酒」。
ま: 「悲しい酒」。あー、リハでも泣くんですねー。
マ: リハ、リハ、っていうかリハの前のホントの音合わせですよ。
ま: あー。
マ: そこで、ボロボロ泣きながら歌って。15歳か16歳ぐらいの
僕の目の前で。で、歌い終わりました。シーンとなってる中で、
僕のマネージャーとかスタッフに、
「おい、あのおばさん、めちゃ歌うまいぜ!」
って言う話をしたのが、ちょっと響いちゃった、、、
ま: 響いちゃった(笑)仮ボーカルだと思ってたんだー。
マ: 仮ボーカルだと思ってたんですよ、僕。
ま: それでおばさん、って言っちゃったんだー。
マ: そうなんですよ。そりゃひばりさんだ、ってわかってたら
言えないですよー。
ま: 言えないよね。
マ: カッチンコッチンになっちゃって。
ま: うん、うん。
マ: それでまあ、ちょっと有名になっちゃった話なんですけど。
まあでもそのあとね、、、
ま: でも、伝わったんでしょ?本人に。
マ: 伝わって、ひばりさんに歌が上手い、なんて言うのは失礼で、
もう当たり前のことなんで、ひばりさんとしてみたら、ホントに
久しぶりに言われたらしいんですよ。
ま: あーなるほどねー。
マ: うまい、って。
ま: 嬉しかったと思うわー。ホントに。
マ: 「ホントに久々に上手い、って言われたわ!」って。
ま: しかも本気でそう言ってくれたのが分かったんだと思うよ。うん。
マ: 「楽屋来なさい。」って言われて、で、マネージャーとかみんなに
「僕、楽屋へ呼び出されたんだけど。」って言ったら、もう真っ青ですよ!
ま: 真っ青!(笑)
マ: マネージャーとか。怒られると思って。それで僕は僕でずうずうしいんで
「楽屋行ける!」って思って、おばあちゃんから頼まれたサイン色紙、
それをお腹の中に隠して(笑)
ま: 同じようなことしてんじゃん!(笑)
マ: 隠して、ひばりさんの楽屋に行って、「はいんなさい。」って言われて入って、
もうお付きの人が、あの重箱の、何てーの、お弁当広げて、
「坊や上がってきなさい。」って言われて上がって、そこでみんなで、
こう、ご飯食べて、最後サインしてもらって、それで出てったら、
うちのマネージャーなんてもう真っ青で「どーした!どーした!」って。
「いや、お弁当食べさせてもらって、ついでにサインもらっちゃった。」って。
怒られましたけどね。
ま: そうだよね、その屈託のなさだよね、マッチのね。
なんかこう世渡りをしようとかさー、そういうところがないじゃん。
そういう邪心のなさ、みたいなのが、やっぱり人間の魅力に
なってると思いますよ。だからそれは達郎にも感じるものだし。
マ: 達郎さんはねぇ、僕そうでも絶対おかしくないと思う。
やっぱりなんか自信があるじゃないですか。音楽~!とか。
ま: なるほどー。その自信と、自分がかなわないものに対する、何て言うのかな、
そういう背中合わせな、何ていうの、バランスがすごくとれてると思う。だから、
自分がかなわないものに対して、どうやって自分が持ってるものをこう、
かなわせるか、みたいなこの努力、っていうの、そういうのはすごいですよね。
(♫家に帰ろう (マイ・スイート・ホーム)/竹内まりや)
―終わりー
2017-05-09 23:19
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